迎春

毎年、元旦には、家の近くにある神社に初詣に行きます。
その神社は、人が一人歩ける位の小さな石段を50段くらい登ったところにあります。
日ごろはあまり参拝する人もなく、正月や祭りの時などに、村の人たちがちらほらとお参りする鎮守の神社です。

この正月、年末からの大雪のせいで、その神社に上がる石段が、すっかり雪に埋もれてしまいました。
それを掻き分けて進むには、危険がありました。
村の人たちもみな同じように感じたようで、登っていった形跡がありません。

そこで私たちも、神社に上げることができなかったため、今年の初詣は断念せざるを得ませんでした。
雪が溶けて、石段を登れるようになったら、改めてお参りに来ようと決めました。

雪のおかげで、この年末年始は本当にたいへんでした。
雪原の足跡
でもひとつ、かわいい発見もありました。

神社への石段の登り口から後ろを振り返ると、畑が広がっています。
そこにももちろん雪が積もっていました。
一面の雪原です。
そこに、小さな足跡を見つけました。
点々と2筋の足跡が続いていました。
足跡は、15cmほどの長さで、3つの穴がありました。
たぶんこれは、きつねの足跡だろうとのこと。

足跡 真っ白に広がった雪の原っぱに伸びるきつねの足跡。
きつねは、どんな気持ちでこの雪景色の中を走りまわっていたのでしょう。
いつもと違う光景に戸惑っていたのでしょうか。
それとも、まっさらな雪の上に足跡を残すことは、気持ち良かったのでしょうか。

初詣に行きそびれて残念な気持ちでありつつも、そんなやさしげなことも考えていました。








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